AirPods Pro(第2世代)は高級ライブ用耳栓だった!

AirPods Pro(第2世代)は高級ライブ用耳栓だった!

こんにちは、Chayumu(@chayumu_onami)です。

 

私は普段、ライブハウスで音楽を聴いたり、ドラムを叩く時にライブ用耳栓が必須だと感じています。

 

そんな中で今回は、最近発見したAppleが発売しているAirPods Pro(第2世代)をライブ用耳栓として使う方法について紹介します。

◎ライブ用耳栓(音楽用耳栓)とは

ライブ用耳栓
ヘッドホンタイプのものもあり、一部のライブハウスでは貸し出している

ライブ用耳栓(音楽用耳栓)は通常の耳栓とは異なり、音質をなるべく損なわずに音量だけを抑えてくれる耳栓のことです。

 

ライブ会場など、大音量の環境で耳を保護するのに適しています

 

私は音大の授業で、「耳は消耗品」「一度失われた聴力は戻ってこない」という話を聞いてから、音量の大きいライブハウスやドラムを叩く時には必ずライブ用耳栓を使用するように心がけています。

◎以前までのお気に入り、FitEar

ライブ用耳栓
須山補聴器 FitEar

数種類のメーカーの耳栓を試しましたが、最終的に気に入ったのは須山補聴器のFitEarです。

 

通常のライブ用耳栓はシリコン製のものが多く、3段フリンジや4段フリンジといった形状が一般的です。しかし、私はこれらの耳栓を使っているとすぐに耳が痛くなり、長時間使用することができませんでした。

 

そこでFitEarを試したところ、ウレタン製のイヤーチップが使われており、とても柔らかな触感で耳への負担も少ないです。

 

昨年のInter BEE 2022でFitEarのブースを訪れた際に、私は「他にはウレタン製のライブ用耳栓は見かけないので、とても愛用しています。溜め買いしてます!」と伝えました。

 

その際、なぜウレタン製を選んだのか質問したところ、「コスト削減のためです」とのことでした。つまり、耳への優しさを意識して作られたものではないようです。

 

しかし、そんなライブ用耳栓でも、通常の耳栓よりは音質の劣化が少ないだけで、高音域が大分減衰される感覚があり、もっと良いものはないかとずっと探していました。

◎AirPods Pro(第2世代)は高級ライブ用耳栓?!

ライブ用耳栓
AirPods Pro(第2世代)

そこで、救世主が登場します。

 

ある場所で、AirPods Pro(第2世代)適応型外音取り込み機能を利用して、ライブ用耳栓として使えることを聞き、これは試してみないと!と思い、高価なイヤホンになりますが、購入することにしました。

 

早速、ドラムのスタジオ練習で使ってみると、非常に素晴らしい結果でした!

 

音質がほとんど劣化せず、全体的に減衰して聞こえるので、まるで耳栓をしていないかのようなのです。

 

今まで使っていた通常のライブ用耳栓では、高音域が削られるため、自分の叩いているドラムの微妙なニュアンスや周りの楽器の音色や息遣いを正しく聞き取ることが難しかったです。

 

それがAirPods Pro(第2世代)では、大きすぎる音がうまくコンプレッションされて聞こえ、レコーディング時にマイクを通して自分のドラムをモニターしているような感覚に近いです。

 

ライブハウスでも、全体のバランスを保ったまま音量を下げてくれるため、全く違和感なく、耳に優しい音量で聴くことができました。

◎適応型外音取り込みの設定方法

設定」>「[お使いの AirPods]」の順に選択してから、「適応型外部音取り込み」をオンにするだけです。

◎適応型外音取り込みの仕組み

ライブ用耳栓

AirPods Proには、皆さんご存知の通り、ノイズキャンセリング機能が備わっており、周囲の音の逆位相をリアルタイムで再生して、静かな状態を作り出す機能があります。

 

一方、周囲の音をそのまま再生する外音取り込み機能もあり、通常はこれらのモードを切り替えて使用します。

 

今回紹介している適応型外音取り込み機能は、AirPods Pro(第2世代)から搭載された機能です。

 

外音取り込みモード時に、一定以上の大きな音量に対してのみノイズキャンセリングを適用するもので、従来の2つのモードを組み合わせたものと言えます。

◎ 付けっぱなしで失くす心配もなし

ライブ用耳栓

適応型外音取り込み機能について、Appleの公式ページには、「サイレンや電動工具などの騒音強度を最小限に抑えます」とだけ書いてあり、実際に使うシーンが想像しづらいかもしれませんが、先述の通り、ライブハウス楽器演奏に十分に活用できます。

 

そのままの設定で会話も問題なく行えますし、コントロールセンターから素早くノイズキャンセリングモードに切り替えることができ、集中して音楽を聴くなど、シームレスな運用が可能です。

 

AirPods Proを外す必要がないため、紛失の心配もありません。

 

◎ AirPods Proのデメリット

まず、高価なことが挙げられます。

 

次に、紐などが付いていないため、落とすリスクがあることです。

 

AirPods Proは一般的な耳の形に合うように設計されていますが、耳の形に合わない方や、顎の動きなどで落ちる可能性があります。

 

私は現時点で外での落下は1回しか経験していませんが、今後も十分に注意が必要です。

 

サードパーティ製のストラップを付けることもできますが、充電器に入れる際に外さなければならない点には注意が必要です。

 

まとめ:AirPods Proは現状で最高で最良のライブ用耳栓だった!

ライブ用耳栓

AirPods Proは、確かに安くはありませんが、優れたノイズキャンセリングイヤホンであり、音質もフラットな傾向を持っているため、モニタリングイヤホンとしても気に入っています。

 

そして、今回紹介した適応型外音取り込み機能を使えば、ライブ用耳栓としても機能し、ドラマーを始めとするミュージシャンやライブハウス好きの方々には非常におすすめです。

 

耳は消耗品であり、年を経るごとに高音域から衰退していき、一度失われた聴力は基本的に戻らないと言われています。

 

自分の耳を大切にするために、明日からAirPods Proを使って快適な音楽ライフを過ごしてみてはいかがでしょうか?

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 
Chayumu

1997年生まれ、マルチプレイヤーミュージシャン。東京音楽大学作曲科卒業。

セッションミュージシャンとしての活動の他、自身のオリジナル楽曲を発表・ライブ活動をしています

またロックバンド”tiny skunk”ではドラムを叩いてます。

写真・動画撮影・編集が得意で、ガジェット好きです。

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